演育とは

『演育』とは、演劇的な方法を活用して、子どもの心と体を健やかに伸ばしてゆく教育方法です。
文字を音声にしたり、身体で表現したり、心を形にしながら人間力の基盤を培っていきます。

近年、学校の先生や教育関係者の方々から「人の話を聞く事ができない」、「自分の意見が言えずに黙ってしまう」などの子どもが多くなったという声が聞かれます。
インターネットやSNSが発達し、対面で会話をする機会が減った事や、以前は地域社会や祖父母・兄弟から自然に学ぶことができていたコミュニケ―ション力や表現力が学びにくい環境になったことが要因であると考えられます。

そこで『演育』では、「伝える力」や「自分を表現する力」を育てるために、自分の心を表すツールでもある「言葉と身体」が、自分の思い通りに自由に使うことができるようになることを目指します。

演育風景

そのために『演育』では、演劇遊び(ごっこ)やゲームのような楽しいプログラムを通して、感性力・表現力・想像力・創造力を身に付けていきます。
また、演劇やダンス等の創作活動に参加したり、創作作品を鑑賞したりして、自分以外の他者と相互に伝えあうことの喜びを知り、他者を尊重する気持ちを育んでいきます。
これらを反復して経験させていくことにより、知識を詰め込むのではなく、「心を育む教育」として、幼児の内にある小さな種を芽ぶかせ、大きく開花させます。

演育と出会って、ひとりひとりが楽しく、しあわせな人生となりますように。

※「演育」は公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会の登録商標です。